病気の発症（初期の頃）
私が、この「手のしびれ」を感じたのは、
今から１８年前、私が５５歳で
私の母が胆管癌で入院してた頃です。
最初は、小指の付け根が少しムズムズしている状態で
「何だろうかなぁ？？」と思っておりました。
その頃は、あまり気にも留めなかったのです。
そして、段々時が経つにつれて、手の小指から
薬指、中指と広がり、手の甲までがしびれてきました。
その頃から何か可笑しい…と思い、
医者に行き始めました。
医者からは、首の頚椎からきていると診断され、
首を引っ張り始めたのです。
治療が終わるとその日は何となく軽くなり
そういう日々を送り１〜２年が経ちました。
しかし、そういう月日が過ぎても
結果として、治る方向には進んでいないと
判断しました。
そして、医者に行っても行かなくても
これでは同じだと思い、その後
２〜３年は医者へは行きませんでした。
左手から右手へ移行（６０代で苦しんでた頃）
６０を過ぎて、ある寒さが厳しい冬の日に
今まで左手だけだった手のしびれが、今度は
右手へも移行してきました。
左右の手が同時にしびれたのです。
それも段々酷くなり、私は「もうダメだ。こんな事なら
いっそ、手なんかいらない！！」とまで
思った事もありました。
以前、医者から
「これは、頚椎の手術をしないと回復しませんよ。」と
言われていたので、手術をしようか？と
迷った事もありました。
手術で成功すれば、治るかもしれませんが、
「万が一首の神経に触れて、元に戻らない危険性もある…」と
医者は、成功半分、不成功もあり得る…と言っていましたので、
私は、どうすれば良いか？
苦しい選択を迫られた６０代でした。
そして、医者を変え、別の医者に診てもらい
何か良い案がないものか？と試行錯誤の毎日だった事を
覚えております。
温泉療法を試みる（６０代後半〜）
何をしても良くならないので、
時代も『日帰り温泉』が流行っていた事もあり、
温泉療法で気長に治そうと考えました。
そして、温泉へ通うようになりましたら
一時は何となく軽くなるので、温泉療法を
暇さえあれば、繰り返して参りました。
また月日が過ぎ、ある時
胸が詰まるような感じがあり、
手のしびれを治療している医者の帰り道に
別の内科に駆け込みましたが、
内科医に診てもらっている時は胸の詰まりも治り
「まぁ、大した事ではないでしょう。」と医者から言われ
その後６８歳の時に心筋梗塞になり、
入院し、バイパス手術が成功するのですが、
今から考えると、右手のしびれ→胸の詰まり…は、
心筋梗塞の前兆のようであったと思っています。
人生の３分の１が寝てる時間…を意識して
ある時、ふと思いました。
人生の３分の１は、寝てる時間なんだ！
この時間を有効活用して治せたら…と
思ったのです。
急いで、枕を高くしてみました。
すると、徐々に治ってきたではありませんか！！
現在、７３歳で、右手は治りましたが、
まだ、左手の方だけは軽いですが、微かに手のしびれは
残っております。でも、だいぶ軽くなりました。
また、温泉へ行った時には、
温泉の湯船の淵を利用して、
首を引っ張るようにしたり、
温泉で温まった後は、休憩室の椅子の上に仰向けになり
首を垂らすようにして首の骨を引っ張る動作を
何べんも励行しています。
すると、気持ちも良くなり、
段々と手のしびれも取れてきました。
ただ、首を垂らす寝方で、枕を高くする場合
あまり枕を高くし過ぎると
逆に体の体重がかかってしまい、
首に負担がかかり悪くなる傾向もあります。
私もそこいらで、試行錯誤しました。
程ほどの高さにして、寝てみると
あくる朝、また軽くなっているのが
わかります。
どうか、同じ苦しみを持っている方は、
枕を変えて、寝ながら首を引っ張る事を
心がけてみて下さい。
平成１９年３月５日（現在７３歳）
平森 正男
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