カメラの望遠レンズで天体望遠鏡  非常に明るくてお薦め!!


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私の家の階段に、私が中学時代のカメラ小僧だった頃のカメラの望遠レンズが落ちているのを この前発見しまして、レンズの蓋を開けてみたらカビていました。 そりゃ、そうです、30年前のレンズなんですからね! しかし、それを綺麗にレンズクリーナーで拭いて接眼部などの治具を作り、改造したら ちゃんと見える天体望遠鏡として生まれ変わり、大復活しました。下の写真がその天体望遠鏡の概観です。 小型軽量、明るい視野、低倍率重視…という観点からファインダーは全く必要ありません。 接眼部分 前方から 口径:55mm 焦点距離:200mm f:3.6 所有使用アイピースなどは、 K−20: 10倍 OR−5: 40倍 F−8: 25倍 K−12: 17倍 あとは、2倍バローレンズも対応でき、80倍までは全部、可能です。確認しました。 ************************************************************** ● 製作 ● カメラの望遠レンズなので、望遠鏡に必要なレンズフードも、ピント合わせの装置なども、 そのまま付いていますから接眼部だけを作れば良い訳です。 更に接眼部も簡素化して考えてみました。作ったのは、24.5のサイズの接眼部の筒だけです。 家に落ちてた鉄材料を旋盤で筒状に仕上げました。 接眼部筒の全長の長さは、25mm〜30mm程度に仕上げました。 そして、その接眼部筒を取り付ける場所は、この望遠レンズに付属で付いていたレンズキャップです。 そのレンズキャップに穴を開けて、作った接眼部筒にピッタリ合う径に中繰りして、 差し込んで組み立てました。これなら、凄く簡単です。 あとは、カメラの三脚に取り付けるアダプター金具は、 これも家に落ちていた廃材を平行六面体に仕上げ、 中心付近に下穴を開けてから1/4のタップを。 また、鏡筒保持バンドとカメラの三脚のアダプター金具との接続には、 別穴(3mmくらい)を対称位置に2箇所開けて、 落ちてたモクネジ(3mm程度)を使ってプラスドライバーで、 鏡筒保持バンド部の筒(厚紙の筒)に取り付けました。 鏡筒を保持する4本のネジは、6ミリのネジで保持バンドから保持しています。 そして、接眼金具部と鏡筒保持バンド部は、全て黒で統一し塗装しました。 接眼金具部 鏡筒保持バンド部 (下に付いている金具は、カメラの三脚に取り付けるアダプター) 今回、新規購入などの部品はなし。購入費0円です。 全て、落ちてた材料で作りました。 作ったものは、接眼部筒と鏡筒保持バンド、三脚とのアダプターだけです。 全て、自分の所有の材料で活用しました。 何より、望遠レンズが復活できて良かったです。 望遠レンズの新しい生き方が決まって。。。(ちょっと大げさか?) 作ってみて今、充実感にあふれています。 ***************************************************************** ● 見え方など ● 惑星&月 土星:80倍にて環が見れました。 月面:25倍〜80倍で、月のクレーターも良く見えます。     80倍では、月の全体が視野全体にピッタリ収まる大きさで     クレーターなどの詳細が見れる倍率です。        星野観察:     東京品川区にて、見ました。春の5月なので春霞があり、冬ならば、     それは、かなり良く見えると思いますが、時期的に今はまずいかも?     肉眼で、2等星が無理の環境の空で、K−12で17倍にて視野内で6等星弱まで確認。     星像は、かなりシャープで綺麗です。私は、このK−12で見る星像、視野の明るさ、     星の導入の手軽さ等々が、一番気に入っています。     また、機会を作って秩父あたりにでも行って確かめてみようと思います。     恐らく経験上、かなり良く見えるのではないか?!と思っています。     ****************************************************************** この望遠鏡は、カメラの望遠レンズなので、非常にシャープな像で明るく、屈折の諸収差は、ほぼ皆無です。 ニュートン式反射望遠鏡に慣れている事もあって、多少の色が付いているかな?くらいはあるけども、気になりません。 オールラウンド対応ができますが、特に田舎などに三脚と一緒に携帯して持って行く星野観望、星雲星団用の天体望遠鏡だと確信しました。 実際に観測した感じでは、口径9cm(f5)くらいの見え方です。昔のレンズなんで、更に高性能です。 カメラの望遠レンズとして使いたい時は、レンズキャップ(接眼金具部)を回して外し、カメラに取り付ければ、望遠レンズとして復活。 まぁ、私の場合は、カメラが壊れていて、使い道がないもんで、天体望遠鏡だけになりますが、 両方の使い方が可能だという事ですね! 鏡筒概観 みなさんも、家に落ちてる望遠レンズがあったら是非、試してみるといいですよ!!非常にお薦め!!                         ぶんた